【関連項目】 ・あう ・禿 ・茸

にわ 2011/10/18更新

 庭とは、auケータイを表すインターネットスラング。 auから他キャリアに移ることを「脱庭」、auに移ることを「入庭」という。

 由来は2008年にauが張ってコケたキャンペーン「auの庭で」から。

結局なんだったのか

 「auの庭で」は、auが提供していく様々なサービスを、人と人やサービスが繋がっていく様を垣根を取り払った「庭」に例えたもの。 らしい。 
 イメージキャラクターに嵐など有名芸能人を複数起用するなど意欲的なキャンペーンだった。 通話に関するサービスを「シャベる」など庭に関する名称にこじつけるすることも行われた。 しかしコンセプトが抽象的で、結局どういうことなのかなぜ庭に例えたのかといった根本的なことが解りにくく、大不評であった。

 2006年までは好調であったauだが、2007年以降はソフトバンクがホワイトプランを開始したこと、iツーカーのサービスが終了したこと、iPhoneやExpediaなどが登場する一方でauに魅力的な機種が欠けたことなどがあり、一転して暗黒期に突入。 2010年の「ピン子もびっくり」「バビョーン!」とかも、いったい何だったんだろう・・・
 「庭」と言われればむしろ垣根を作って客を囲い込むイメージが湧くが、垣根を取っ払った結果、auから他キャリアに移る「脱庭」がブームになり、シェア逆転が現実味を帯びるほどにソフトバンクの猛追を受けることになった。
 このようなauの退潮の象徴として「auの庭(笑)」とバカにして呼んだのが「庭」である。

今後は脱庭から入庭へ・・・?

 2011年になり、テザリングや高速データ通信サービスを先んじて実装するなどした魅力的なスマートフォンがようやく投入され、さらにソフトバンク躍進の原動力iPhone投入が実現。 これにより、どれだけ入庭を稼げるか見もの。 
 もっとも。客がauショップにPhoneの話を聞きに行ってもiPhone取扱店でなければ全く情報が無く「取扱店に行って聞いて下さい」などと言うような扱いをショップにさせたり、予約開始しているのに契約に関する項目が決まっていなかったりといった、会社運営に大いに疑問が湧くようなことをしているうちは、どうせまた暗黒期に突入するような気はするが・・・

 


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