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ワロス曲線

 概要
  韓国経済の概況
  ワロス曲線
 その後

【関連項目】 ・Now Won Sale


ワロス曲線

 わろすきょくせん 2011/06/18更新

 ワロス曲線とは、2005年〜2008年ごろの韓国ウォンの対ドル為替レートに表れたグラフ形状を揶揄したネットスラング。

 グラフの形が「W」に見えたことから、「笑う」を意味する表記の「w」に、ネットスラングで同じく「笑う」を意味する「ワロス」をひっかけ、中央銀行である韓国銀行(韓銀)の介入を揶揄して自然に呼ばれるようになった。


(^p^) この記事は経済に関する知識を欠いた素人が記述しています

概要

韓国経済の概況

 韓国経済は輸出で持っているため、韓国ウォンが高くなってしまうと輸出の利ざやが減ってしまう。 そのため、韓国ウォンが高くなると韓国経済にとって死活問題となる。(補足1、補足2)
 そのため、経済を崩壊させかねないくらい値上がりをすると韓銀が為替介入に踏み切る事になる。

ワロス曲線 

 2004年頃からウォンの対米レートは上昇し、1ドル950ウォン前後まで上昇するようになった。  一般的には、韓国が赤字になるのは980ウォン、さらに950を越えると経済に重大な悪影響を与えると言われており、韓国にとっては深刻な事態となった。

 そこで、韓銀が介入(韓銀砲を発動)したのだが、その際にしばしばこのようなグラフが表れた。


後掲の解説動画より

 このグラフの問題点は、
例:1ドル=950ウォン

例:1ドル=940ウォン
  @    B    

  |\   |\   |\   |\   |\ 
   |   \|   \|   \|   \|   \
 
     A
のように、ノコギリ状に規則正しく上下をしたことにある。

 これは、上の例で言うと1ドル950ウォン(@)から徐々に940ウォン(A)までウォンがあがって行くと、韓銀が「もう限界」と判断してドル買いの介入を行い、再び950ウォン(B)までウォンが下がったら介入をやめる、という韓銀の行動指標が表れてしまっていることになる。

 韓銀がどのように介入をするのかが解ってしまえば、儲けるのは(たぶん)簡単である。 950ウォン(@)の時点でドルを売ってウォンを大量に買い込み、940ドルに達する直前にウォンを売り、韓銀が介入してまた950ドルに戻ったら(B)再びウォンを買いこめば、1万ドルあたり106.3ドルほど儲かることになる。 
 ヘッジファンド(通称ハゲタカ)がたかり、大きな利益を挙げることになった。 日本のデイトレーダー達もいい小遣い稼ぎと喜んでいたらしい。 もちろん、この利益はもともとは韓銀が高く買って安く売った金なので、韓銀は大きな赤字を出した(2005年度:1兆3000億ウォン)。

 本来であれば、中央銀行は行動を読まれないように介入していくはずなのだが、しばしばこのように素人にもバレバレな謎の行動を採ったことで、ネットでは格好のネタとなった。 

 そこで、いつのまにやらこの
  |\   |\   |\   |\   |\ 
   |   \|   \|   \|   \|   \
の形状を、ネットスラングで「笑う」を意味する表記の「w」に、ネットスラングで同じく「笑う」を意味する「ワロス」をひっかけて「ワロス曲線と呼ぶようになった。

その後

 詳しくは「Now Won Sale」を参照して下さい

 この状況は2008年春ごろにようやく一旦収束し、1ドル1000ウォン台まで下げて一旦は落ち着いた。 しかし、同年夏のリーマンショックの発生により、韓国から投資資金や投機資金が一斉に引き上げたことで、秋の数週間で今度は一気に1400ウォン程度まで値下がりした。 いわゆる韓国通貨危機である。

 この時は、もうワロス曲線が見られることはなくなったが、それでも「定時介入」と呼ばれる毎日あまり変りない時間帯の大きな介入がヘッジファンドとの攻防の中でしばしば見られるようになった。 それまでとは異なり韓国経済が「韓国通貨危機」と呼ばれるほどののっぴきならない状況になったこともあって、この危機的状況をヲチする際の一要素として話題になった。

 
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