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ラ国


ラ国

航空自衛隊F-15

  らこく 2011/07/25更新

 ラ国とは、海外製品を自国内でライセンス生産すること。 ライセンス国産。
 ライセンス生産自体は工業製品において幅広く使われるが、ラ国の単語は主に軍事用語らしい。 軍オタだけでなく防衛省が使用している例もある(使用例1使用例2 ※PDF)。

 ライセンス生産とは、他者の開発した製品をライセンス料を払って自ら生産すること。 技術情報を買って自分で作るので、独自開発ではなくとも自主生産ができる(ただし、一部重要部品がブラックボックスとして対象から外され、その部分はライセンス元から製品で買い受けることになる場合もある)。 
 生産そのもののコストとは別に時に高額にもなるライセンス料が必要となる反面、自らの持たない技術情報を吸収できるため技術力の向上が期待できる。 ライセンス内容に改良の許可があれば、自己技術の投入による生産目的により見合った製品を製造することも可能になる。
 また、他国から製品を輸入している場合には故障や部品の交換のたびに外国へ問い合わせすることが必要になるため、自国内でライセンス生産していれば利便性の点で非常にメリットがある。 この面では、国どうしの関係にも左右されたり一刻を争う場合もある軍事製品の場合に重要視されるようである。

 ライセンス生産と似たものにノックダウン生産がある。 こちらは他者が作った部品を買って組立だけを行うものである。 そのため、組立技術以外の、製品そのものの技術情報は移転しにくく(もちろんリバース・エンジニアリングはするだろうが)、また故障や部品交換の面での問題も輸入と変わらない。

 なお、日本の戦闘機の場合、F-15は最初の数機が完成品輸入、次の数機がノックダウン生産、残りがライセンス国産(ただしブラックボックス有り)となっている。 一方、F-2についてはエンジンはライセンス生産だが、機体全体としてみれば日米共同開発でもともと国産に分類される。

 
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