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有料β

  ゆうりょうべーた 2011/08/23更新

 有料βとは、製品版として正式リリースされたゲームについてその内容があまりに不完全な場合にその不完全さを皮肉って言うインターネットスラング。
 一応は完全な形で発売されたものの、後に内容が追加されるなどしたものが改めて発売される場合にも批判のために使われることがある。

不備のあるゲームに対するもの

 ソフトウェアにおけるベータ版とは、その開発において、ユーザーに試用させて意見を聞いたりバグを発見するためのバージョン。 そのため、デザインやゲームバランスの問題があったりバグが多くあったりすることが多い。
 ベータ版は「人柱版」とも呼ばれ、ユーザーは無料でプレイできる反面として、不完全な内容やバグ発見に協力することとなる。 

 一方で、正式版として発売または有料サービスを開始しながら、内容があまりに不完全であったりバグが残されたままというソフトもある。 このようなソフトに対し、金を取っておきながらベータ版レベルのものでしかない、という意味で使われる。 
 近年はインターネット環境が普及し、製品版としてサービスを開始した後にネットを通じてパッチを配布することが容易になった。 そのため、不完全なまま発売・サービス開始を行い、後から不具合修正や実装が遅れたサービスの開始を行うということが多くなっている。
 このようなゲームはそもそもは単にクソゲーと言われる類のものだが、オンラインゲームは経営上の観点からか大なり小なり不完全な部分を残したまま正式版が開始されることが多い。 また、非オンラインゲームの場合はベータ版をリリースすることが基本的に無く不完全な版に対して改めて完全な形で発売を行うということも稀であるのに対し、オンラインゲームではプロモーションも兼ねてベータ版を公開し正式版へとつなげていくことが多い。 この言葉もオンラインゲームの界隈から多く使われるようになったようである。

完全版商法に対してのもの

 一応は完全な形でリリースされ、致命的なバグが少ないような場合でもこの言葉が使われる場合もある。

 一旦はゲームがリリーススされた後に完全版として改めてゲームが発売される場合、旧版を買った人間は完全版のベータテストを有料でやらされたという意味で、旧版が有料βと言われることがある。 特に移植がなされる際にはバランス調整や不具合削除のみならず何らかの追加要素があることが多く、旧版を買った人間にはやっかみを以て受け止められることになる。
 もっとも、スポーツゲームの場合には毎年データを最新のものにしたものが発売されることが多く、パワプロの場合には春秋で別々にリリースされることすらあった。 しかし、これらはデータを買う性質のものであるためか、古くからよくあるものであるためか、批判されることは少ない。
 

 
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