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水差し野郎

みずさしやろう 2014/05/12更新  

 水差し野郎 とは、プロ野球・阪神タイガース所属の高宮和也投手の通称。

 かつて横浜ベイスターズに所属していた際、実況のTBSの椎野茂アナウンサーが「ゲームに水を差した」ことを揶揄して発した一言に由来。

  転じて、中継ぎやリリーフで出てきて炎上するピッチャーや野球以外で水を差すような行動をとる人を指すことも稀にある。

概要

 ↑横浜時代
 ↓オリックス時代
 2007年6月24日のプロ野球交流戦・横浜‐オリックス戦が発祥。 この試合はインターネット放送がなされ、当時ベイスターズの親会社であったTBSの椎野茂アナウンサーが実況していた。

 この試合は3回の時点で0対5と序盤からベイスターズが大きくリードし、高宮は4回から「勝ち投手になることが保証されているような状況」(椎野アナの実況より)で登板。

  しかし高宮は最初の打者でなかなかストライクにボールを投げることができず四球にしてしまうと、次の打者にはあっさりホームランを献上。 1アウトも取れずに2点を失い降板させられた。 椎野アナはこの間
 「出てきていきなりフォアボールではどうしようもありません
 「わたくしは、今年はもう高宮がゲームを壊したという経験をしております」
 「あーあ!
 もう場を読めよと言いたくなるようなこの高宮のノースリーです」
 「(以前の試合でも)中継ぎで出てきて平気で4,5点、軽く取られました
 「ポールの際、飛び込んだ、全滅!
 「もう高宮何をやっているんだという感じで、おそらく、斉藤ピッチングコーチからはキツイ罵声のような説教がマウンド上展開されるものと思われます
 「誰も同情してくれる様な内容ではありません
 「そのまま荷物をまとめて(2軍所在地の)横須賀へでも行け、と言われても仕方ない
 「誰も、かばう人は、いない。 誰も、同情する人間は、いないという感じの、無様な、打たれ方です」
 「いたずらに試合の進行を遅くしたということで、各所に与えるマイナスは、大変大きなものがあります」
 「何のために出てきたんだと言われても仕方がないような、しかも、しかもこれをネットで良いものかと…(以後マイクが切られる)」
などとさんざん罵倒したのち、
 「チームに・・・水を差す!というこいつが悪いこの高宮でございます」
 「ひたすら水差し野郎と呼んでやりたい
と切り捨ててしまった。

 この放送は動画共有サイトにうpされ、野球中継とは思えないその歯に衣着せぬ物言いがネット上で大きな話題となり、以後高宮に「水差し野郎」のあだ名が定着した。 

 この試合では8回にも那須野巧が大乱調で、やはり椎野アナの暴言のような実況に「椎野四段活用」という呼び名が付いている。 テレビではないインターネット放送ゆえの出来事なのだろうが、それにしても映画「メジャーリーグ」かのような実況は極めて珍しい。 もっとあっても良いと思うよ。 特に縦縞のチームを擁護してばかり関西のマスコミは。
 なお真偽は不明だが、椎野茂アナは熱狂的なベイスターズファンであるらしい。 まあ、熱狂的なファンでもなければ、逆にここまでいうことはできないか…

その後の水差し野郎

 その後高宮は椎野の言うとおりに2軍に降格。 2008年は1軍登板がわずか10試合に終わるといった状態で、解雇も間近であるとも言われていた。 
 しかし、09年・10年も2軍がほとんどながらも生き延び、2011年にオリックスへトレードで移籍すると、左の中継ぎという特徴が生きたのか多くはないものの1軍で登板。 さらに2013にはFAの人的補償で阪神タイガースに移籍。 不安定な投球はそのままながら、2014年には6年ぶりに運良く勝利投手が転がり込んでくるなど、しぶとく生き残っている。
 ちなみにオリックス時代に高宮を獲得したどんでんは野球評論家となってから「いいボールを投げるんだが、制球面で怖い所があった」と評している。


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