関連項目:ひろゆき

パケットモンスター

ぱけっともんすたー 2012/03/11更新  

 パケットモンスターとは、2012年現在2ちゃんねるを運営しているとされるシンガポールの企業。

  もっともその実態は実在性を含めて謎であり、ネット上では実際にはひろゆきのペーパーカンパニーにすぎないとする説もある。

 2ちゃんねるは1999年に創設されて以来、長らく創設者のひろゆきが管理人として運営する個人サイトであった。
 ところが2009年1月2日、ひろゆきがブログにおいて同社に2ちゃんねる運営権を譲渡したと突然発表した(当該記事)。 同時期に2ちゃんねる上の「2ちゃんねるって誰がやってるの?」という項目も「2ch.net is managed and operated by PACKET MONSTER INC. 」と書き換えられ(2ch)、以後この会社が運営していることになっている。

 しかしながらこの会社の実態については、先述したように譲渡から3年経った時点でも、2ちゃんねるユーザーですらよく解らないままとなっている。 現在の2ちゃんねるは譲渡前と同様、具体的な管理活動はFOXを始めとするボランティアとされる人々が管理し、広告など金銭面などは未来検索ブラジル社(取締役にひろゆきが入っている)が取り扱っており、運営面においてこの会社が表に出てきたことはない。
 譲渡直後にネットメディアなどが調べたところでは、パケットモンスター社(以下「パケモン」)の社長とされる人物は(同姓同名の別人でなければ)実在するようで、同時にシンガポールに企業を設立するサービスを提供している会社のCEOであるという(GIGAZINE)。 また、会社登記の住所は存在するものの、現地にそれらしい企業はないらしい(参考)。

 これらのことに加えて「パケットモンスター」という人を舐めたとも取れる名前から、「パケモンはひろゆきの作ったペーパーカンパニーではないか」という説が根強い。 

譲渡の理由は?

僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)
僕が2ちゃんねるを捨てた理由
 (扶桑社新書 54)

 なぜ譲渡をしたのかなどについてひろゆきはロクに語ったことがないため、譲渡の理由についてもよくわかっておらず、憶測に基づくいくつかの説が唱えられている。

 もっともよく言われる説は、「訴訟を起こされることを回避するため」というもの。
 2ちゃんねるは以前より投稿された内容について名誉毀損を理由にいくつもの損害賠償請求が起こされており、ひろゆきがそれらの大半を無視していることもあって数億の債務を負っているとされている(裁判を起こされたあと、無断で当日欠席すると自動で敗訴する)。 実際にはひろゆきが払うはずもなく、しかも債権者は勝つことが目的なので大半の債務は債権者からも放置されているらしいが、訴訟をいちいち起こされることも面倒なのでこれを回避しようとしたのではないかというのがこの説の趣旨である(J-CAST)。
 この説からは、パケモンがペーパーカンパニーの場合には訴訟だけ回避しつつ利益は従前どおり得るという意図が背景にあることになり、実在する企業の場合には本当に面倒という一点で譲渡したということになる。
 もっとも、ひろゆきは「譲渡と裁判はあまり関係ありません」と述べたことがあるらしい。

 また、異説として「2ちゃんねるというアングラとの間にひろゆきが線引きをする必要が生じたから」というものがある。
 すなわち2007年ごろからひろゆきはニコニコ動画に注力しニコニコ動画に関する露出機会が多くなっている。 ニコニコ動画は発足当初こそアングラであったが、ドワンゴという一応はそれなりの企業が実質的に運営しているもので、2009年ごろはより健全なサイトへとイメージを変えようとしている途上であった。 しかし、ニコ動の顔ともいえるひろゆきが2ちゃんねるというアングラな存在の顔であるということは建前上よろしくないため、譲渡して決別したということにした、というものである。
 これについても当然ながら真偽は不明だが、2ちゃんねるで板管理の一部を担うボランティアである「忍者」の一人が譲渡の真相をこのように説明し、現在でも2ちゃんねる管理における重要な点についてはひろゆきの裁可を得る必要がある、と述べたことがある。 また、忍者より上位の管理権を有する「削除人」の一人もひろゆきの裁可が必要であることを述べたことがあるそうである。 ただしこれらはあくまで伝聞である。

ついに実態が判明した?

 2012年3月になり、ひろゆきが警察の家宅捜索を受けていたことが判明した。

 2ちゃんねるでは、以前より薬・違法板という板において覚醒剤など違法薬物の取引が行われており、警察がこれらの書き込みについて2ちゃんねる側に削除を要請していたのだが、アホな削除人たちは理解しがたい自分たちの理論をもってこれらを拒否し続けていた。 すると、とうとう警察も堪忍袋の緒が切れたのか(あるいは8月に着任した新しい警視総監の影響か)、2011年11月より麻薬特例法違反の幇助の疑い(違法な麻薬取引のレスを放置したことによって助長したことについての罪)で断続的に2ちゃんねるの関係先の家宅捜索や事情聴取を開始した(例えば実質的な管理を司るとされるFOXは携帯電話を押収されたらしい)。

 警察はこの捜査によって「押収した資料などを分析し、2ちゃんねるの運営実態の解明などを進める方針」としている。 当然にパケモンの実態についても調査しているであろうから、今後どのような存在かが明らかになる可能性がある。

 2013年8月にはひろゆきが東京国税局から2ちゃんねるに関して1億円の申告漏れを指摘されていたことが判明した。 記事によれば、国税局はパケモンは会社としての実態が乏しく(ペーパーカンパニーであり)、2ちゃんねるの3億5千万円に及ぶ収入がひろゆきの個人所得であると判断したらしい(2ちゃん)。

 さらに同月にはシンガポールの会計企業規制庁からパケモン社を閉鎖する予告が出されていることが判明。 おそらくこれも実態がないと判断されてのものと見られるが、意義が出されなければ2013年9月6日に登記が抹消されるようである(ガジェット通信)。 ちなみにこれを発見したのはなんJで散々ネタにされていたある弁護士である。 よほど恨みに持ってるんやなぁ。

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