Nニコ典

トップページ

NEVADAたん

NEVADAたん

  ネバダたん　／　ネヴァダたん　2011/07/30更新

　NEVADAたんとは、2004年に発生した長崎県佐世保市女子児童殺害事件（佐世保小6女児同級生殺害事件）の加害女児に対するインターネット上の愛称。
　加害女児が写真で着ていたパーカーの文字が「NEVADA」だったことから自然に名付けられた。

　この事件は、佐世保市の小6女児が校内で同級生を殺害するという衝撃的なものであり、発生当初から全国的に高い関心が寄せられていた。
　そのようななか、ネット上では事件発生から間もないうちに両少女が所属するクラスの集合写真などが出まわり、興味津々のネットユーザーが加害女児を目にするところとなった＜補足１＞。　この写真を見たネットユーザーはこの女児を見て概ね「かわいい」という反応を示した＜補足２＞。　ネットでのいさかいが原因で小学生女児が学校内で同級生を殺すというただでさえ祭りになる要素に溢れる事件だったが、さらに本人がかわいいという要素が加わったことでさらに大きく盛り上がることになった。　この祭の異様なテンションは不謹慎にも加害女児を「史上最もかわいい殺人者」という形でアイドル化することとなる。　すぐに絵師などによる萌え絵の投下などがなされ、萌えキャラのイメージが固定化することになった。
　一方で、ネットに出回った写真では、加害女児は胸に「NEVADA」と書かれた紺色のパーカーを着ていた。　ここから誰かが、萌えキャラによくつけられる「たん」の接尾語をつけて女児を「NEBADAたん」と呼ぶようになり、女児の愛称として定着していった。　なお、このパーカーはアメリカ・ネバダ州立ネバダ大学のスポーツチーム用のものだといわれる。

　「Nevada-tan」の名称は海外にも広まったらしく、ドイツ語版Wikipediaなどいくつかの外国語版Wikipediaではこの事件について「Nevada-tan」の名称で記事が作られている（リンク）。　さらに、ドイツのロックバンド「Panik」は2007年の結成当時にはなぜかここから名前を取り「Nevada tan」という名称で活動していた（2008年に現名称へ変更）。

補足

１：　被害女児も写っていたことなどから間違いなく本人であろうとは言われているが、明確に本人と断定されたわけではない。　

２：　個人的な記憶では、被害女児の父親がネットユーザーに人気の無い某新聞の有力者であったことも影響している可能性がある（ただし、例の事件以前の出来事）。