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ヌル山

【関連項目】　・絶対に許さない

ヌル山

  ぬるやま　2011-06-05更新　2007〜2011現在

　ヌル山とは、格闘家の秋山成勲（あきやま　よしひろ、帰化前名チュ・ソンフン）の蔑称。
　由来は2006年大晦日の格闘技イベント「K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」に出場した際に、体を「クリーム」でヌルヌルにする反則を行い、大きなバッシングを巻き起こしたことから。
　すっごい滑るよ！はこの試合の際に対戦相手の桜庭和志が抗議して叫んだ言葉。

概要

　大晦日の格闘技イベントは2004年ごろから定着し、2006年の大晦日はその直前にPRIDE問題があったものの、「K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」はテレビ放映時間を大幅延長して5時間半にわたり放送するなど、まだまだ好調のコンテンツであった。　桜庭和志対秋山成勲は「K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」のメインイベントとしてセッティングされた。

　その注目を浴びる一戦において、試合開始直後からタックルで秋山の足を取ろうとした桜庭が、「秋山の足が滑る」と猛抗議。　その後も度々タックル→抗議を行い、レフェリーに試合のストップを要求したが、全て無視された。　最終的にレフェリーストップで秋山の勝ちとなったが、試合終了後も「すっごい滑るよ！」と猛抗議する映像が放映された。

　試合中から明らかに桜庭がおかしかった（のにレフェリーは無視した）ことや、取材陣などにも猛抗議したこともあって、すぐさまスポーツマスコミやネットにより、「オイルでヌルヌルにしていたのではないか」と追求が開始。
　結果として、1月11日になって試合は無効試合となり、17日には秋山に無期限出場停止処分が科せられた。　なお、秋山はいくつかあったCM等の契約を破棄されている。

　この一件においては、クリームの塗布という処分理由以外にも、不正グローブ（鉄板やメリケンサックの仕込み）疑惑、主催者・TBSの黙認/八百長疑惑なども同時に提起された。　PRIDE問題とともに、この一件がライトな視聴者層へ及ぼした影響は大きいと思われる。

疑惑

体への潤滑剤の塗布

　試合前に体にクリームを塗り、寝技を回避したと見られる反則。　当初秋山は多汗症としていたが、最終的にスキンクリームを塗ったことが認定された。　当初の「オイルでヌルヌルしていたのではないか」（ヌルヌルオイル）という疑惑が「ヌル山」の語源になった。

　この件については、セコンドが主催者側テレビカメラの前で堂々と塗布していたこと、試合前のチェックがロクの行われなかったこと、違反行為への抗議をレフェリーが無視し続けたこと、抗議を受けた後の試合後のチェックもロクに行われなかったことから、主催者やTBSの関与も提起された。

　秋山は2003年の全日本選抜柔道体重別選手権大会決勝戦および世界柔道選手権の2〜4回戦で「柔道着が滑る」と抗議を受けている「前科」があることも疑惑追及に作用した。　なお、しばしば柔道界を永久追放されたと言われることもあるが、自ら強化指定選手の辞退の申し入れまで柔道を続けており、これはガセの模様。

不正グローブ疑惑

　試合映像を見る限り秋山のグローブは甲の部分が膨らんでいるように見えたことや、あるべきはずのスポンサーロゴが無いことから、異なるグローブを用いて鉄板かメリケンサックを仕込んでいたのではないかと疑惑が提起された。

　これについては、主催者側が検証を行った結果として認定されなかったが、主催者側の説明には明らかに不自然な点があるとして疑義が呈された。

その他

　・　レフェリーの買収疑惑あるいはグル疑惑

　・　セコンドもグル疑惑

　・　その後のTBSの動きに基づくTBSグル・情報操作疑惑

余談

　その後9月頃からK-1側が秋山復帰についての目安箱を設置。　ほどなく「復帰を望む声多数」として復帰したが、もちろんネットでは大きな反発が起こった。

　なお、秋山が元在日で、「日本代表になるために帰化した」と発言していることや、様々な反則疑惑がある中いけしゃあしゃあと「柔道最高」とよく言っていることも、ネットでの反発には寄与しているとみられる。