どん判金ドブ

 どんはんかねどぶ 更新 流行:2010-

 どん判金ドブとは、「どんな判断だ、金をドブに捨てる気か」の略。 

 この言葉は 「ロックマン」シリーズなどのゲームプロデューサーとして著名な稲船敬二氏の、2010年8月2日放送のテレビ東京系「カンブリア宮殿」における発言。 この回の放送はゲーム会社大手カプコンの低リスク志向のゲーム開発を特集したもので、この当時稲船氏はカプコンの取締役であった。 発言は、カプコンの会議においてあるゲームプロデューサーから22億円の開発費が必要であることを提示された際に批判として行ったもの。 なお、発言自体は「どんな 判断や、金ドブに捨てる気か」と大阪弁で、「どんな判断だ、金をドブに捨てる気か」はその字幕としてつけられていたもの。

ゲハで人気に

 発言主が有名人であることから、この発言はネットのゲーム界隈で一躍有名になった。 もっと言えば、インターネットにおいては一部に稲船氏への批判が強くある。 例えば、近年は日本市場は終わっていると考えて世界を意識した作品作りを強く志向しているものの、その作品は世界からも日本からも内容を批判されているではないか、といったようなもので、その他にも疑問視される発言がいくつも挙げられている。
 これらのことからネットではゲーム企業大手の重要(であった)人物ということにとどまらず、ゲーム界の問題児としての認識ややネタ要素の扱いをする傾向も強かった。 この発言も問題児のネタ発言として「どん判金ドブ」と略されて知られることとなった。 

 この言葉は様々な場面で使い回しが容易なこともあってか流行語となった。 ランクインはしなかったものの、2010年の「ネット流行語大賞」にノミネートされている。

 一方で、稲船氏自身も「どんな判断や」と題する本を出版するなど、ネタにしているようである。


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