デスルーラ

  2011-05-30更新

 デスルーラとは、TASプレイなどにおける、わざと死ぬことでセーブ地点などのゲーム再開地点に瞬時に戻るプレイ技法を呼ぶ言葉。

 デスルーラの「ルーラ」とは「ドラゴンクエスト」シリーズの瞬間移動の魔法。 このドラクエシリーズにおいては、主人公パーティーが全滅した場合、資金にペナルティはあるものの死んだ時点からそのまま再開という形になり、取得したアイテムや死亡までにボスを倒したことなどの状況が維持される。
 このゲーム設計を利用することで、街から遠い地点やダンジョンの奥に行く場合にも、敵と戦って全滅することで瞬時に再開ポイントに戻り続きを進める、という帰る時間を短縮したプレイが可能になる。 なお、通常プレイ場合は「ルーラ」や道具の「キメラのつばさ」を利用することで同じ効果を得られるが、TASプレイの場合においてはそれら魔法や道具の取得にかける時間を可能なかぎり省略するために取得していない場合が多いため、このような技法が必要となっている。
 この時間短縮テクニックについて、死亡を意味するdeathと先の「ルーラ」に引っ掛けて呼んだ言葉がデスルーラである。 ダンジョンから脱出の場合はダンジョン脱出魔法リレミトに引っ掛けてデスリレミトと呼ばれることもある。

 この技法はドラクエのみならず、プレイヤーキャラクターが死亡しても状況が維持されるタイプのゲームなら、アクションゲームなどでも利用できる(残機数が減るだけでアイテムなどは維持し、再開地点からそのまま再開するスペランカーなど)。 一方、全滅するとゲームオーバーになり、前回セーブした場所からやり直しになるタイプのゲームは利用できない。

 敢えて死亡することから、「命は投げ捨てるもの」と呼ばれることもある。 ただし、こちらの言葉の由来はアーケードゲーム「北斗の拳」で、デスルーラとは全く関係ない事象が発祥。


 

 


 

 


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