関連項目:

辛いさん

つらいさん ジャンル:スポーツ/なんJ 更新2013/08/06

 辛いさんは、プロ野球・阪神タイガースに所属する新井貴浩選手の愛称。 主に2chの野球ch板・なんJ板で使われる。
 読みは「つらいさん」で「からいさん」ではない。
 
 このあだ名がつくまでは、守備が粗いので「粗いさん」と呼ばれていた。

由来

 2007年シーズン終了後、当時広島カープに在籍した新井はFA権を行使して阪神に移籍することを発表した。 移籍表明会見において、新井は涙を流しながら「辛いです…カープが好きだから」「喜んで出て行くわけではない」「FAなんてなかったら良かったのに…」などと発言。
 この「辛いです」がネタ化され、ついには「辛いさん」という愛称がついた。

 もっともこの発言だけでネタになったというよりは、移籍表明後のバッシング騒動もひっくるめてネタになったというべきだろう。

バッシング騒動

 新井のFA移籍を表明後、熱狂的な広島ファンはこれに激怒。 猛烈なバッシングに発展した。

 新井は移籍の数年前より、「そりゃ、一つのチームで選手生活を終えるのが理想ですよ。FA?そんな選手じゃないですよ。」「カープが好きですし、いれるもんならずっといたいですよ」「このチームで優勝したい」など、「生涯広島」と解される広島への愛を度々語っていた。 それはFA宣言後、移籍表明をする直前まであくまで広島優先というような口ぶりであった。
 それが一転して涙ながらの「辛いです」会見になったことで、ファンは「なんじゃそりゃ」となったようだ。
 さらに極め付けなのは「僕のことを野次るファンよりも僕の方がカープを愛してる」 という発言はわざと煽ってると言われても仕方がないレベルだろう(会見の直後に阪神オーナーと笑顔で会食していたとも言われる)。

 そのバッシングは相当なもので、翌年の広島での初戦では新井が打席に立つと広島側から激しいブーイングがおき、新井のカープ時代のユニフォームがグラウンドに投げ入れられるなどした。 この試合に新井の次の打者として出場していたヤニキは、後に「ブーイングというより罵倒」「日本プロ野球史上最も酷い」「甲子園でも聞いたことがない」「(罵倒される辛いさんを見て自分は)ネクストバッターズサークルでケラケラ笑っていた」と語っている〈出典1〉

 さらに移籍から1年後に広島市民球場が閉場となった際のテレビ番組の特集では、球場にあったカープ選手たちのサインのうち新井のものだけ何者かによって消されており、これをファン団体「カープかたりべの会」の会長が「25番という選手がいたんですけど」と紹介したシーンは特に有名。 会長の後ろの人が笑みを浮かべているのが、また恨み骨髄という感じである。

多分辛いさんのやり方に問題があったね…

 他球団(というかちな虎の管理人)から見ると、カープの主力がFA流出するのはいつもの事だし(なおヤニキ・シーツ・新井と4番ばかり取って広島を鳴尾浜に次ぐ第二ファーム扱いしたクソ球団があった模様)、ましてあのお方が阪神に移籍した以上は信者の新井もFA権を取ったらすぐにでも阪神に移籍するのは規定路線という感じであった。

 広島ファンも、有力選手の流出はお金を出さない広島球団の問題でもあると考え、FA移籍だけでバッシングをするわけではないとされる。

 例えばヤニキの移籍時にはFA時に「年俸は成績が良くなかったので下げても構わないが、後進のために100万でいいから再契約金を出してくれ」という趣旨の交渉をしたものの、再契約金の前例を作りたくなかった球団が拒否した結果、当時阪神監督であった1001の熱烈ラブコールで阪神移籍が決まったと言われている。 この経緯からバッシングはほとんどなく、むしろ阪神対広島の広島における初戦では金本は拍手やエールを受け、ヒットを打ってもなお拍手されたという〈出典1〉
 一方で金本によると、金本以前に巨人にFA移籍した川口和久・江藤智は広島で激しいブーイングを受けたという〈出典1〉。 どちらも金目当てと受け取られたためのようだ(川口に関しては実際には妻が父を看病することを希望したため)。

 辛いさんの場合、金本と同じ阪神に移籍したものの、そこまでのいきさつがファンを逆なでするだけのものだったことが挙げららる。
 さらには辛いさんと同じ年にFA移籍した黒田博樹は、前年にFA権を取得していたもののファンの引き止めおよび実父の病気のために残留した上で、翌年に改めて「国内は広島のみ」を宣言してMLBに「挑戦」という経緯をたどっている。 これと対比されたことが強く影響しているようである。

 つまり…新井が悪いよ、新井が。

 なお先述の新井の阪神移籍後の広島初戦では、かつてはエールを受けた金本までも「お前も同じじゃ!」とついでに罵倒されたそうである〈出典1〉。 新(ry 

余談ながら

  辛いさんは2011年には打点王を取るなど球界有数の強打者で、阪神タイガースの中心選手の一人である。
 しかし常に好不調の波が激しく、さらに併殺打がとても多く(「ツラゲ」という蔑称までついている)、メディアにもその信頼性の低さを取り上げられたことがある。 特に移籍直後の08〜09年は不調で大きく成績を落としたことは、あだ名のさらなる浸透に寄与していると思われる。

 そのような不調や失敗時には、真面目な性格なのかベンチで深刻な顔をしており、まさに「辛そう」な感じが見てとれる。

 ちなみに同じタイガースに所属する弟・良太も不調の兄に代わり四番を打ったかと思えばスタメン落ちしてみたりと好不調の波が激しく、不調時にはやっぱりベンチで辛そうな顔をしている。兄弟なんやなぁ。

 

出典
 1.2013/08/05放送 MBS「痛快!明石家電視台」にて 

 

 


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