(愛知△、本田△)

~さんかっけー (あいちさんかっけー、ほんださんかっけー)
2011/06/11更新

 とは、「さんかっけー」と読むインターネットスラング。

 元々は対象人物を皮肉る意味合いだったが、2010年サッカーW杯日本代表選手である本田佳祐の活躍で「本田△」が広まって以降、賞賛の意味合いにも使われるようになった。

 由来は株価の上昇に用いる△ではない。

愛知△の発祥

 「さんかっけー」の「かっけー」は若者言葉で「恰好いい」を言うときのアレ。 そこで、「△」=「~さん、かっけー」=「~さん、恰好いい」となる。

 もっとも、そもそもは馬鹿にする、あるいは煽るためのものであった。
 これは、2008年春ごろより2ちゃんねるのニュース速報系の板(本家および謙儲板)にしょっちゅう「(愛知県)」(2ちゃんねるのニュー速系の板ではIPを元に地域表示が出る)の者が犯罪予告を行っていたことによる。 この「(愛知県)」は逮捕を恐れていないのか度々犯罪予告をすることから、レスを見たものに「愛知さんかっけー」と言われていたのだが、これはもちろん本気で褒めているのではなく、「こいつ馬鹿だろ」とかあるいは「いいぞもっとやれ(そして捕まってしまえ)」という皮肉る意味合いであった。

 その後、何人かの有名人に同様に「△」が使われていったなかの一人が本田佳祐である。

本田△の誕生

 2010年W杯の本選より前の時点、特に日本代表が予選突破はきめたものの低迷していた時に、本田はその勝ち気で我が強い性格から幾度か物議を醸す発言をしていた。 例えば2008年北京五輪における、監督への造反発言などである。 しかし、この時点では必ずしも日本代表の勝利に繋がっていたとはいえず(北京五輪では結局造反した第三戦も敗北)、妄言としか見られなかったり、ともすればチームを乱す戦犯とすら指摘された。 
 このようなことがあり、本田が物議を醸すたびに「本田△」が使われるようになった。

 それが変化したのがW杯本選。 本田は多数ゴールを挙げて活躍し世界から賞賛され、ネットでも「本田△って言ってたけど実は本当に恰好よかった」と評価を結果で覆した。

 この際、本田の活躍にともないそれまでこの言葉を知らなかった層にも「本田△」が浸透したことで、「本田△」は賞賛の意味でも使われるようになり、転じて「△」自体に賞賛の意味が付け加わった。
 なお、「本田△」は2010年のユーキャン新語・流行語大賞およびネット流行語大賞にノミネートされた。


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