関連項目:ドレミファインバーター

交通局の白い悪魔

 こうつうきょくのしろいあくま 2011/12/02更新

5300形(京急品川駅・Wikipediaから)

 交通局の白い悪魔とは、都営地下鉄浅草線を走る都営5300形電車の愛称。

 この車両のモーター制御音が大きく煩わしいことを鉄オタたちがネタにして、「魔法少女リリカルなのは」の主人公に対するネット上の愛称である「管理局の白い悪魔」を文字って呼ぶようになったもの。 「交通局」は都営地下鉄を運営する「東京都交通局」のこと。

 

概要

 都営5300形はモーターの制御にVVVFインバータ制御装置という機器を採用している。 これは、平成になって以後に造られた電車であれば新幹線から路面電車に至るまでのほとんどが採用している装置で、昭和期の古い電車とは異なり電磁的な音(励磁音)を出すことが特徴的なものとなっている。

左:古い電車の走行音 右:最近の電車の走行音

 しかし、導入されたばかりのころはその励磁音が大きく音も煩わしいと指摘されることがあった。  都営5300形も導入初期に造られた車両で、大きな励磁音を出すものとなっている。 
 そのため「うるさい車両」として鉄オタの間では有名で、当初は「汚物」と呼んで親しんでいたのだが、いつのまにやら「汚物こと交通局の白い悪魔」と呼ばれることが多くなった。 いずれにせよネタ扱いで親しんでいる。はず。

 いつどのような経緯で「リリカルなのは」に結びつけて呼ばれるようになったかは不明だが、元ネタ「管理局の白い悪魔」は2005年秋に放送された「魔法少女リリカルなのはA's」に由来するので、この言葉もそのころにできた可能性がある。 もっとも、2ちゃん鉄道板では2007年になってもこの言葉をほとんど見ることができず、鉄道板発祥ではなさそう。

 爆音とはいっても同時期に設計されたこの方式を採用する電車は軒並みうるさい傾向にある(ただし装置の機種で音が変わるほか、制御プログラムでも音が変わる)のだが、なぜ5300形ばかりがネタ扱いなのかがよく解らない。 東急9000系なんてもっとうるさいのにむしろ評価されているし・・・

 


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