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空馬一着

からうまいっちゃく 2011/12/25更新  

 空馬一着とは、競馬において、騎手が落馬したまま馬が先頭でゴールすること。

 「空馬」(カラ馬)とは、レース中に騎手が落馬して騎手のいない状態のこと。  背中に乗る人がおらず軽い分、ちゃんと走りさえすれば速く走ることができるが、たいていは走るのを辞めたりあさっての方向にいってしまったりするほか、他馬にあわせて走ってもカーブをちゃんと曲がれないなどうまく走ることは難しい。 それでも稀にちゃんと走る馬がおり、1985年に札幌日経賞で後にシンボリルドルフを破り天皇賞馬となるギャロップダイナによる例が知られている。
 ただし、当然ながら1着でゴールしても失格となる。

 近年では2008年のエリザベス女王杯に出走したリトルアマポーラによるが有名。
 このレースでは3番人気の同馬だったが、スタート直後に騎手の武豊を振り落とし空馬となった。 ポルトフィーノは道中で馬群の先頭を走り、カーブではやはりうまく回れずに逸れて大回りをしたものの、最後は直線で他馬を鮮やかに差し切り先頭でゴールした。
 この珍事がG1で起きたのは初めてで、テレビの競馬中継でも映ったことから有名になった。

 なお、ゴールの際にちょうど馬場の内側を武を乗せた救急車が走っており、「遠隔騎乗」「神業」とあわせてネタになった。 

 

 


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