壁サークル

【関連項目】 ・


 

壁サークル

 かべさーくる 2011/08/28更新

ゆるゆり5話より

 壁サークルとは、同人界用語のひとつで人気の特に高いサークルを示す言葉。 「大手サークル」とほぼ同義。 

 同人誌即売会の会場においては、人気サークルは主催者側によって施設の壁際のスペース(いわゆる「壁」)に配置される事が多いことに由来する。


「壁」の理由

シャッターから屋外に向けて伸ばしている列

 「壁」に人気サークルを配置するのは、主に2つの理由があると言われる。

 第一の目的は在庫搬入の便を図ることにある。
 これは、人気のあるサークルは数千部から時に数万に及ぶ大量の同人誌を搬入するため、それなりのスペースが必要になる。 しかし、通常サークルが配置される「島」は、各サークルのスペースが半畳分ほどしかなく、多くの荷物を置くことは不可能。 一方で、壁際であれば後ろの問題がないため、広くスペースが確保できる。

 第二の目的はは混雑対策のため。
 人気サークルには多くの人が押し寄せるためにただでさえ列が長くなりがちでだが、そのようなサークルには売り切れる前に購入しようとする人々が集中する。 大手サークルの同人誌は同人誌販売店で購入できることが多いが、会場限定コピー本や限定グッズがあったりするために会場で購入することを望む者が多いことも列の伸長に拍車をかける。 そのため、即売会の開始前後には非常に長い列ができることがある。 例えばコミックマーケットであれば横4~5人の列が数十メートル以上並ぶことも当たり前にある。 このような列を会場内に作らせてしまうと会場内の移動の便を阻害し混雑を助長するだけであるため、長い列ができるサークルはスペースの余地がある壁際に配置してなるべく邪魔にならないように列を作らせることになる。 場合によっては非常口などから外の通路などに列を作らせることもある。 例えばコミックマーケットの場合は壁に搬入用の大型車両が通行可能なシャッターがいくつもあり、屋外の敷地は広くゆとりがあることから、いくつかのサークルはシャッターの部分に配置して屋外に向けて列を作らせるようにしている。

 上記のように壁にはいわゆる大手と呼ばれる人気サークルが配置されるが、人気サークルばかりが連続してしまうと混雑が激しすぎることにもなるような場合には、敢えて列が少ない(とはいえそれなりに人気がある)サークルを配置することもあるらしい。

 


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