風の息づかいを感じていれば
かぜのいきづかいをかんじていれば 2011/12/18更新 ツイート
風の息づかいを感じていればとは、2005年冬に秋田県で特急「いなほ」が突風で脱線、死者5名を出した事故について変態新聞が社説に載せた一文。
事故車両と 同型の特急車両 |
この社説は「突風とは言いながら、風の息づかいを感じていれば、事前に気配を感じていたはずだ」という表現(全文はこちら)を使い、運転士やJR東日本が強風時に無謀な運転をしたことが原因である、と強く批判した。
しかし、この一文は「あまりに非科学的すぎる」と批判が殺到、さらに第三者委員会においても「非科学的」「現実的ではない精神論」「責任追及を優先し原因究明を蔑ろにしている」といった批判がなされた(リンク)。
また、事故原因の突風も超局地的なダウンバーストか竜巻であると結論づけられており、通常期待しうるレベルの観測では検知できない異常気象であったことから言っても、的外れなものとなっている。
このような批判的論調になっているのは、この年は春にJR福知山線脱線事故が発生しておりJR西日本の無謀運転に対し強く批判がなされていることが背景にあると思われる。 しかし、思い込みによるバッシングというレベルのものでも大手一般紙の社説というのが驚き。 なお、マスコミによるJR西日本への偏執的な批判は2011年になっても健在である。