折田先生像
おりたせんせいぞう 09.02.18更新
折田先生像とは、京都大学に毎年2~3月に現れるハリボテの像の通称。京大の入試時期の風物詩になっている。
古い先生像
「折田先生」というのは、京都大学の前身のひとつの学校の初代校長・折田彦市氏のこと。
もともと京大吉田南キャンパスの入り口正面には、折田の功績をたたえて銅像が立っていた。
しかし、1986年に顔を赤く塗られて「怒る人」と落書きされたのをきっかけに、青くぬられて「怒らないで」と上書きされたり樹脂製の腕が取り付けられるなど、銅像に対するいたずらがエスカレート。 1994年には総合人間学部名義でいたずらをやめるよう促す立て看板が脇に設置されたものの効果なく、1997年にはとうとう大学側が撤去・保管してしまう。
新しい先生像
ところが、「銅像へのいたずら」はもはや京大の文化となっていたようで、何者かによってその直後から今度はハリボテでアニメや漫画のキャラクターの像が作られて設置されるようになった。 さらに立て看板も、そのキャラクターに合わせた文言に変えて再現されるようになっていたり、立て看板の裏にアイドルのブロマイド貼られているのもお約束に。 翌年からは、受験生に学生(?)からのエールを贈るように、毎年入試時期に設置されるようになり、「風物詩」に。 最近は京都新聞などの地元マスコミやインターネットニュースでも報じられるほどになっている。
08年の「てんどんまん」像についてはとうとう京大が、著作権者がすぐに撤去しろとは言わなかったので自主的に撤去されるまで見守る、との声明を出した。 事実上の黙認。
折田先生像については、とても詳しく画像も豊富なサイトがあり、じっくり見ると面白い。
←ニコニコ大会議(冬)では折田先生像をモチーフにしたひろゆき像が登場。 盛大に落書きされた。