関連項目:
ウインガー
ういんがー 2012/2/21更新
ウインガーとは、ウインクリューガーという日本の競走馬のインターネット上の愛称。
その競走戦績から「ヘタレG1馬」として 2ちゃんねる・競馬板において高い人気を獲得。 冠名(苗字のようなもの)の「ウイン」に末尾の「ガー」をくっつけて「ウインガー」という愛称がつけられた。 現役引退した今もなお愛されている。
ウインクリューガーは2002年にデビューした馬で、翌2003年に若い馬のためのG1であるNHKマイルカップに優勝、タイキシャトル産駒初のG1馬となった。 そのため将来の活躍が期待されたが、このNHKマイルカップの勝利を頂点に一転、以後は全く勝てなくなってしまう。
しかもただ負けているだけではなく、試行錯誤をしているうちにG1の1週間前に地方競馬のレースを「ショック療法」として走りどっちも惨敗したり、G1馬なのに重賞でないレースを含めて20日で3レースに連続出走してやっぱり惨敗したり、果ては障害レースへ転向したりと異例ずくめの経歴をたどった。
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ヒl ( \
\二)
ウインガー(産駒デビュー)
競馬板では2004年に「冗談抜きのへタレGⅠ馬ウインクリューガー」というありがちな単発スレが立てられたのだが、ここで徐々にその「ヘタレっぷり」をネタ化する傾向が生まれ、その後にも様々なネタ的要素があったこともあって競馬板のアイドルホースとしての地位を確立していった。 特定馬の固定AAはウインガーのものが最初らしい。 さらに同様にG1を1勝した後に不振に陥る馬たちのAAも次々と作られ、ウインガーを筆頭にまとめて「ヘタレG1馬軍団」と呼んでネタとして扱うウインガースレが繁栄することになる。
この馬のネット人気は非常に高く、2006年2月に行われたG1・高松宮記念の際にフジテレビ「スーパー競馬」が番組内で実施した勝ち馬予想携帯投票において、馬券の人気が18頭中17番目という低評価にも関わらず1位を獲得、出演者の目を疑わせることになった(結果は14着)。 ウインガースレは2012年になっても存続しており、スレ数は2012年時点で56スレ目になっている。
引退後のウインガー
ウインガーは2007年に脚の故障で引退、G1馬とはいえ後の成績不振から種牡馬となることは難しいとも思われていたが、従兄弟が三冠馬ディープインパクトであったり他にも近親にアメリカのG1勝ち馬がいたりするらしいなど母親の系統に活躍馬が何頭かいたことが幸いし、無料譲渡ながら種牡馬としてのオファーが来てなんとか種牡入りを果たす。 2011年末には初めての産駒がデビューしたのだが、JRAには2頭しかいないにもかかわらずうち一頭がデビュー戦勝利と相変わらずのネタぶりを魅せつけている。
ちなみに、ヘタレだなんだ言われながらもウインガーは通算2億円以上の賞金を稼いでおり、こも時点で全体からみると一握りの成功した部類には入っていたのだが、細々とながらも血を残せたというのはさらにすごいことである。
ウインガー後継者は?
JRAは90年代から00年代にかけて、ダービーや天皇賞など従来の重要なレースで活躍できるタイプとは異なるタイプの馬(ダート馬や短距離馬など)にも活躍する場所を与えるという趣旨でレース体系の再編とG1レースの増設を行なってきた。 ウインガーが勝ったG1であるNHKマイルカップもそのひとつである。 しかし、この時期の若馬はやはり最大目標はダービーや皐月賞などのクラシックレースであり、どうしても出走馬の格は落ちがちになっている(一流馬の場合、このレースとダービーの両方に出たりする)。 加えてこの時期は早熟な馬が有利だったり展開の影響を受けやすいとされる。
そのため、このレースやそれより若い馬を対象とするG1の場合、レースに勝った馬がその後不振に陥り勝てなくなるということは珍しくなく、「ヘタレG1馬」は今後も多く生まれるのは間違いない。 しかしウインガーほどネタ性にあふれる経歴となるとかなり稀で、今後ウインガーほど愛される馬が出ることは中々なさそうな気がする。
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